導入事例紹介|”ありがとう”が毎日届く感謝が伝わる社内コミュニケーションツールの現場力

日々の業務の中で交わされる「ありがとう」。
それは決して特別な言葉ではありませんが、忙しさや距離、立場の違いによって、伝えられないまま埋もれてしまうことも少なくありません。
近年、働き方の多様化が進む中で、社内コミュニケーションの質が企業の成長や定着率を左右する重要な要素として注目されています。
その中で今、多くの企業が導入を進めているのが、感謝が伝わる社内コミュニケーションツールです。
本記事では、実際の導入事例を通して、現場でどのような変化が生まれているのかを紹介します。

なぜ今「感謝」が社内コミュニケーションのテーマになっているのか

社内コミュニケーションの課題として、以前から挙げられてきたのが承認不足です。
成果を出しても当たり前、裏方の努力は見えにくい、感謝を伝えるタイミングを逃してしまう。
こうした小さな積み重ねが、モチベーションの低下や人間関係の希薄化につながっていきます。

特に、拠点が分かれている企業や、リモートワーク・シフト制を導入している組織では、日常的な声かけが難しくなります。
その結果、「自分の仕事が誰かの役に立っているのか分からない」と感じる社員が増えてしまいます。

こうした背景から、感謝を言葉として残し、共有できる仕組みが求められるようになりました。
業務連絡とは異なる目的を持ったツールだからこそ、気持ちのやりとりが自然に生まれます。

導入事例①|飲食チェーン企業:店舗を超えて生まれた一体感

全国に複数店舗を展開する飲食チェーン企業では、店舗間のつながりの希薄さが課題でした。
同じ会社で働いていても、他店舗のスタッフと関わる機会は少なく、感謝や評価は店舗内で完結していました。

そこで、感謝を送り合える仕組みを導入。
営業終了後やシフト終わりに、「忙しい時間帯をフォローしてくれてありがとう」「新人教育を手伝ってくれて助かりました」といったメッセージを気軽に送れるようになりました。

導入後に大きく変わったのは、店舗間の関係性です。
応援スタッフとして他店舗に入った際、その場だけでなく後から感謝が届くことで、「自分の行動をちゃんと見てもらえている」と感じる機会が増えました。

結果として、応援業務への協力度が高まり、離職率の低下にもつながっています。
現場からは、会社全体が一つのチームのように感じられるという声が上がっています。

導入事例②|IT企業:リモート環境でも感じられるつながり

フルリモートを導入しているIT企業では、業務効率が向上した一方で、雑談やちょっとした感謝の言葉が減ってしまうという課題がありました。
チャットツールは業務連絡が中心となり、気持ちを伝える場が不足していたのです。

そこで、感謝を言葉として残せる仕組みを導入。
コードレビューへのお礼や、急な対応への感謝、プロジェクト完了時のねぎらいなど、これまで流れてしまっていた気持ちが共有されるようになりました。

役職や年次に関係なく感謝を送り合えることで、心理的な距離が縮まりました。
リモート環境でも「一人で働いている感じがしない」と感じる社員が増え、チーム内の雰囲気にも変化が生まれています。

導入事例③|介護・福祉施設:見えにくい努力が伝わる職場へ

介護・福祉の現場では、業務の忙しさから感謝を伝える余裕がなくなりがちです。
利用者対応や記録業務など、目立たない努力が多く存在します。

ある施設では、感謝の気持ちはあっても、それを言葉にする機会が限られていました。
そこで、業務の合間や終業後に感謝を届けられる環境を整えました。

「夜勤を引き受けてくれてありがとう」「細かい気配りに助けられました」といった言葉が積み重なり、スタッフ一人ひとりの存在が自然と共有されていきました。
その結果、職場の雰囲気が柔らぎ、定着率の向上にもつながっています。

導入事例から見えてくる共通点

複数の導入事例に共通しているのは、感謝が日常の一部になることで、職場の空気が変わっていく点です。
感謝を受け取ることで自分の役割を再認識し、感謝を送ることで他者への視点が広がります。

こうした小さな変化の積み重ねが、チームワークや信頼関係の向上につながり、結果として働きやすい職場づくりを支えています。
ツールはあくまできっかけであり、文化として根づくことが重要です。

まとめ|導入事例が示す「ありがとう」の力

感謝を言葉として共有できる環境が整うことで、働く人の意識や行動は少しずつ変わっていきます。
日々の小さな「ありがとう」が積み重なり、信頼とつながりが育まれる。
その積み重ねこそが、長く働きたいと思える組織をつくる土台になります。